みらいえーる 〜移住と育児と場づくりと〜

2歳児を育てるアラフォー移住女子「かなママ」が、こどもとおとなが育ち合う場づくりを目指して、徒然なる日常を綴ります

数字の功罪

 産まれて3か月で赤ちゃんの体重はおよそ2倍に増える、ミルクなら3時間おきに100㏄ずつ・・などなど、目に見えない育児も、目安となる「数字」があることで安心できるところもあり、科学の発展は本当に素晴らしいものだと思う一方で、その目安である「数字」があるがために、そこに当てはまらない場合に右往左往してしまうのも現代の育児事情。それは医療従事者でも保育・教育従事者であっても決して例外ではなく、むしろ知っているがために上手くいかず、途方に暮れるという現実も少なくないのです。

 最近またもや娘の離乳食ストライキが再燃して、保育園に行っている間や母親の私が居ない所では全然平気なのに、母親と居るとごはんを嫌がりおっぱいを求める、うっかり果物ゼリーをあげてしまったら、そればかり欲しがってごはんを食べない、果物や干し芋しか食べない・・。という状態が続き、予約がなかなか取れなかったり、体調崩したりで遅れに遅れて受診した1歳児健診で、7か月時から体重が400gしか増えておらず、成長曲線の範囲内ではあるのだけど、「体重増加不良」

 食べムラのある子は確かにいるけど、明らかに母乳が邪魔している。いつまでも母乳を飲んでいる子どもは自制心が効かずギャン泣きする、母乳を2歳まであげましょうってWHOは言っているけどそれは途上国での話。そして、

「お母さん、保育士なんだからわかるでしょう」・・・・。わかる。わかってる。

良かれと思って言ってくれていることで悪気はない。それでも帰り道で涙が出てくる。専門家の間でもいろいろな意見があることも知っている。ぐずる娘に、簡単に黙るからと、私は安易に母乳を与えているのかもしれない。夫にも散々くぎを刺されている。断乳をするかしないかは自由、その通り。断乳するのは親の事情?断乳しないのは親のエゴ?情報ばかりが溢れる世の中、真逆の意見が飛び交い、「お母さんの思うようでいいのよ。」とか言いつつ、何をしても、しなくても、誰かに何か言われてしまう。

何をどう頑張っても、頑張らなくても決して100点満点にはならない育児。

「専門家の意見で心揺れる母親の気持ち」の経験値をまたひとつ上げたと思って、

目の前の娘にとっての最善を、ひとりの親として考えていきます。