みらいえーる 〜移住と育児と場づくりと〜

2歳児を育てるアラフォー移住女子「かなママ」が、こどもとおとなが育ち合う場づくりを目指して、徒然なる日常を綴ります

実家の縁側

 横浜から電車で2時間弱の埼玉の実家には、電車でほぼ一本といえど、1歳児連れての帰省はなかなかハードルが高く頻繁には行けなかったけれど、関東を離れたらなかなか行けないと思い、昨日の朝、電話の声がやけにしゃがれて元気のない父の声が気がかりで、地域づくり塾を修了したその足でスリング抱っこの娘と共に電車に乗り、サプライズで行ってみました。到着後たまたま散歩で居なかった父を、実家の縁側で娘を遊ばせながら待ちながら、「散歩と思っていたら、実は2階でポックリ逝ってたらどうしよう」と不吉な妄想をしながらも、ひょっこり帰ってきた父を「お帰りなさい。お邪魔してます」と出迎えると、思ったほど驚かなかったけれど、「おぉ、よく来たね~」と、半年ぶりに会う孫の姿にほころぶ表情にちょっとホッとする。

 実家に帰省しても縁側に座ることなんて何年もなかったので、懐かしい庭先の風景に、自分が小学生で引っ越してきたばかりの頃を思い出すひとときでした。あの頃は共働きの家庭がまだ珍しく、専業主婦家庭に育った自分は「かぎっ子」に憧れていたりもしたけれど、現代では、自分も含め共働き世帯が多くなり、学童保育の問題も久しく、近所にも何となく寂しそうに過ごしている小学生の姿が見受けられて気にかかっている。今すぐには出来なくとも、自分が暮らす町のなかで、共に育つ子どもたちにとって実家の縁側のような地域の居場所を創っていきたいなあと想いを新たにするのでした。